Jiro's Wineshop - The Finest Wines...🍷✨️
【PP84】シャトー・パルメ 1981
【PP84】シャトー・パルメ 1981
受取状況を読み込めませんでした
1855年格付 第3級
シャトー・パルメ
1981
シャトー・パルメの歴史は、1814年に英国陸軍のチャールズ・パルメ少将が、ガスク家旧領の「シャトー・ド・ガスク」を10万フランで買い取り、自らの名を冠したことに始まります。パルメは以後周辺の畑を買い増し、1831年頃までにぶどう畑を約80ヘクタールへと拡張しました。前身のシャトー・ド・ガスク時代には「ラフィットに比肩する」とも評された土地柄で、1855年の格付では第3級に列せられ、以後も「最も人気を集める第3級のひとつ」と評されています。マルゴーの銘醸としては珍しく、畑にメルローを高い比率で擁します。城館の背後には、石英や珪岩を含む深い砂利のなだらかな丘(croupe=砂利質のなだらかな丘)が約30ヘクタール広がり、粘土・粘土石灰の下層土を覆って水はけと深い根張りをもたらします。ここではメルローも通常より砂利の多い区画に据えられ、その細やかな質感と気品の一因となっています。
1981年は、生産者自身が「パルメにおける官能的なヴィンテージ」と振り返る年です。7月は冷涼で雨がちでしたが、その後9月20日頃まで高温乾燥に転じ、収穫(10月1日〜12日)の前後には散発的な雨が訪れました。この年の実ブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨン54%を主体に、メルロー37%を組み合わせています。公式は「後年の伝説的な年ほど凝縮してはいないが、美しく均整が取れている」とし、ミディアムボディで丸みのあるタンニン、時を経て精緻さと繊細さを保ちつつ複雑さを増した、と記します。評者の見立ては分かれ、イザーク・リトヴァーは「軽めながらスパイシーな果実味を備えた、愛らしく丸いワイン」として88点を付けています。
同じマルゴーの地で、力よりも芳香とシルキーな質感、気品を至上とする点で、パルメはシャトー・マルゴー(第1級)と響き合います。もっともマルゴーがカベルネ・ソーヴィニヨン主体と広大なテロワールでその気品に至るのに対し、パルメは左岸としては例外的に高いメルロー比率(畑ではほぼカベルネ・ソーヴィニヨンと拮抗)で、同じ芳香的なエレガンスへ異なる道筋から到達します。
熟成のピークを緩やかに越え、赤い果実やチェリー、アニス、土やフルーツケーキを思わせる落ち着いた表情へと移ろった一本です。派手さではなく、均整と余韻の細やかさで語る年として、静かな時間とともにお楽しみください。
詳 細
| 生産者/ワイン名 | シャトー・パルメ |
|---|---|
| ヴィンテージ | 1981年 |
| 生産地 | マルゴー村・カントナック村、メドック地区、ボルドー地方、フランス |
| 原産地呼称 | A.O.C. マルゴー |
| 色 | 赤 |
| 1981年ブレンド | (実ブレンド比率) カベルネ・ソーヴィニヨン 54%/メルロー 37%/プティ・ヴェルド 7%/カベルネ・フラン 2%(生産者公式) |
| 畑の植栽比率 | (参考・現行) メルロー約47%/カベルネ・ソーヴィニヨン約47%/プティ・ヴェルド約6% ※これは畑の作付比率で、上記1981年の実ブレンド比率とは別物です |
| 格付け | メドック格付け第3級 |
| 畑・土壌 | (生産者の恒常方針) マルゴーの砂利のなだらかな丘(croupe=砂利質のなだらかな丘)。石英・珪岩を含む深い砂利質が粘土・粘土石灰の下層土を覆い、水はけと深い根張りに優れます。城館の裏手に約30ヘクタールの砂利プラトーが広がり、土壌は18種・114区画に細分。メルローも通常より砂利比率の高い区画に据えられ、これがワインの気品の一因とされます。 |
| 醸造・熟成 | (生産者の恒常方針/数値は現行値) オーク樽での樽熟成。現行のグラン・ヴァンは約18〜20か月・新樽比率約50〜70%、植栽密度は1ヘクタールあたり約10,000本。※馬耕はビオディナミ転換(2008年以降)に伴う手法で1981年には非該当 |
| 評価 | 81点 ロバート・パーカー/ワイン・アドヴォケイト。イザーク・リトヴァー88点 |
出典・参考文献
Share

